ボーカロイドが歌い、文楽人形が舞う!
日本の新旧技術をあわせた新作オペラがハイパージャパン2014で世界初上映!
オペラ葵上は、オペラ舞台を撮影した30分の短編映画です。本作品には人間は登場しません。歌うのはボーカロイド。日本の最新テクノロジーが生んだ歌声合成ソフトウェアです。演じるのは文楽人形。日本が誇る約300年の歴史を持つ人形劇です。和楽器まじりのテクノミュージックに乗って、機械の声と人形が人の心の不思議を表現します。
人間では不可能な音域も交えて夢幻の世界を歌うボーカロイド。人間を超えた動きで心の深淵を舞う文楽人形。オペラ葵上は、まだ誰も見たことのない、ボーカロイドと文楽人形とのコラボレーション・オペラなのです。
吉田幸助が率いる5人の人形遣いが、文楽人形に魂を吹き込む
ヤマハが開発した歌声合成技術および、その応用ソフトウェアです。
音符と歌詞を入力するだけで歌声を合成することができます。つまり、コンピューターで歌声を作り出すことができます。人間のように歌わせることも、人間の歌えない音域を歌わせることも可能です。歌声の合成には、歌声ライブラリーという実際の歌手の声から取り出した声の断片を用います。
オペラ葵上ではヤマハの「VY1V3」、AHSの「猫村いろは」「結月ゆかり」など特徴的な歌声を持つ歌声ライブラリーを起用し、独特の世界観を創り出します。
右のイラストはAHSの「結月ゆかり」です。オペラ葵上では「精神科医」のクールで落ち着いた声を担当しています。
文楽人形浄瑠璃は、日本を代表する伝統芸能の一つで、2003年にはユネスコの無形文化遺産に宣言されています。大夫(ナレーター)、三味線、文楽人形が一体となった総合舞台芸術です。
文楽人形浄瑠璃は17世紀に市民の間で大流行し、18世紀に1つの人形を3人で操る技が発達、それをまねて歌舞伎が発達しました。
オペラ葵上には、文楽人形3体と人形遣い5名が参加し、人形は現代的なオートクチュールドレスを着て舞います。
文楽人形浄瑠璃についての詳細はこちらを参照してください。
文楽協会「文楽とは」
左のカシラは「娘」です。オペラ葵上では舞台進行の語部である「歌手アオイのマネージャー役」を担当しています。
ハイパージャパンは、2014年7月25日~27日に行われるイギリス最大のクールジャパンイベント& ヨーロッパ最大の日本食フェスティバル。 ロンドンの日系メディア会社・クロスメディア社が主催する “ホンモノの日本”を発信するイギリス最大の日本文化発信の総合イベントです。
ハイパージャパンは、在英国日本国大使館、JETRO、JNTO、国際交流基金、自治体国際化協会(CLAIR)等の日本の公的機関からも後援を得ています。
英国およびヨーロッパ圏においても、キャラクターとしてのボーカロイドの認知度は徐々に高まってきています。しかし、ボーカロイドの「生声」を聴いたことのある方はまだ少ないのが現状です。そこで、ボーカロイドについてもっと知ってもらうために「VOCALOID3 結月ゆかり」のキャラクターボイスを努める石黒千尋さんをお迎えしたトークライブを毎日開催する予定です。